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硫化水素を低減すべき理由
〜人にも機器にも良くないガス〜
●温泉や火山から連想される硫化水素は、作業現場でも死亡事故を招く中毒性の高いガスです。(許容濃度は10ppm、誰もが感じる濃度は0.2ppm=200ppb)
また、腐食性ガスの中でも塩素並みに腐食性が高いガスです。
●「制御盤や制御機器には設置環境基準(JEITAIT-1004 A)」があります。クラスA、B、Sがあり、クラスSでは腐食が数年から数カ月で発生する悪い環境なので環境改善をお勧めします。
●施設管理や保全において突然のトラブルは回避したいものですね。
●硫化水素は水に容易に溶け込むので、水分(湿気)に対する配慮も合わせて必要になります。
外気導入方式はベターであってもベストではありません!
腐食生成物(亜酸化銅、硫化銅)が接点不良やショート事故を招きます。
好ましい硫化水素濃度と湿度
〜硫化水素10ppb以下で、湿度は60%以下〜
外気を導入している電気室には問題があります。
硫化水素以外の腐食性ガスが無い条件
試算1:硫化水素10ppb以下で、夏の雨天の日
スコア合計=8+24+8=40点⇒クラスS2
試算2:誰でも臭う200ppbで、春秋の晴天の日
スコア合計=2+8+20=30点⇒クラスS1
だから外気をあまり入れずに電気室内で空気を清浄化する方法が良いのです。
硫化水素10ppb以下を維持し室内循環なら、スコア合計=2+8+8=18点⇒クラスB
どう悪いのか?
〜制御機器の接点は硫化水素に腐食しやすい銅だから〜
地熱発電所現場や温泉設備、嫌気性菌の棲む汚れた排水・下水・河川、
最近ではバイオマス処理施設やゴミ処理施設では硫化水素ガスが多く発生します。
上表の室外にあるように、銅板は1ヵ月しないうちに腐食することもあります。
設置環境は現場ごとに違うので確認しましょう!
〜銅板と銅板変色経過表をお届けします。経時変化で見える化〜
設置環境の状態として記録に残すだけでなく、硫化水素用空気清浄機を採用いただいた場合は、交換用フィルターの交換目安として活用いただける貴重な資料となります。
一時的に外部から流入し100ppb程度になった硫化水素濃度を2時間で10ppb程度に低下させることができます。
フィルターの交換目安は、半年〜1年です。1セット9枚入り。(3枚重ねで3面に使用)
用途
製紙・ダンボール工場、製鉄工場、火山・温泉地域、バイオマス処理・嫌気性排水処理、ごみ処理施設の周辺、マンション・ホテルなどの屋内ごみ置き場